2023年秋の研修会(周防大島) 後半報告

「高いな~」そう思っていつも低めになってしまう見積り。しかし積み上げていくと、やはり高くなってしまう。むかしは一式で通用したかもしれないがそれでは説明がつかない。

ではどうするか。

この見積り部会ではそれを的確に把握するためのノウハウが詰まっていた。

過去にEディフェンスで揺らした2階建て(2階部分は小さめ)の建物を例にとって説明を受けた。

木工事には、刻み+造作工事がある。部材の本数とそれに掛かった時間から詳細の工程を導き出し、それを足固め、梁伏せ、小屋組みなど各レイヤーの面積当たりに振り替え概算見積りとする。

平屋など形が大幅にかわると数字を変える必要があるが、こういった見積りを提示出来ると予算に合わせて何を詰めると良いのかがわかりやすい。拾い忘れもなくせるだろう。

いやいや、自分の見積りなど足元にも及ばないなと思っていたら、「うちはこんな感じよ」と教えてくれたのが大島の棟梁だった。

そこそこ大まかに見積りを作られていて、実際建物が竣工した後に掛かった金額を計算してみたら、そこそこ合っている。「このそこそこくらいが面白いんだよ」と豪語されているのを聞いて、ホッと胸を撫で下ろした。

アドリブの多い大工仕事。仕事の面白さを優先すると見積りを簡単にオーバーしてしまう。予算内に収めるためにも、見積り部会のやり方に落とし込んでみる価値は大いにある。

 

追記

この見積り部会には若い職人が何人も来ていた。独立したはいいけれど自分のやりたい仕事が出来ていない。壁を感じながらもそれを打開しようという想いで参加したという。熱い想い。涙が出そうだ。

私はせっかく熱が下がって参加したのにまた熱が出た。

熱い職人たち。それを受け入れる広い心と遊び場をもつ大島の棟梁。熱い想いは伝染する。

今回も貴重な機会を設けてくださりありがとうございました。